売上債権・棚卸資産・仕入債務から CCC(現金化までの日数) と 必要運転資金 を算出します。「利益は出ているのに現金が足りない」の正体は、たいていこのCCCです。増収したときに追加でいくら資金が要るかも同時に試算します。
CCCは「仕入代金を払ってから、売上代金が現金で戻ってくるまでの日数」です。この日数のあいだ、会社は自分の資金で立て替え続けます。CCCが60日なら、約2か月分の資金を常に寝かせている状態です。
利益が出ていても現金が足りなくなる「黒字倒産」は、ほぼこの構造から起きます。損益計算書は売った時点で売上を計上しますが、現金が入るのは入金日だからです。
棚卸資産と仕入債務の分母に売上原価を使うのは、どちらも原価ベースで計上される資産・負債だからです。売上高で割ると粗利の分だけ日数が短く出て、実態より楽観的になります。
これが「事業を回すために常に寝かせておく必要がある現金」です。注意すべきは、売上が伸びると必要運転資金も比例して増える点。回転日数が変わらないまま売上が30%伸びれば、必要運転資金もおよそ30%増えます。増えた分は利益が出る前に先に出ていくため、成長期こそ資金がショートしやすくなります。
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