在庫回転率・在庫日数 計算機
期首・期末在庫と当期売上原価から在庫回転率と在庫回転日数を計算。業種別ベンチマークと比較して在庫の過多・不足を診断します。
在庫回転率・在庫日数とは
在庫回転率は「1年間に在庫が何回入れ替わったか」を示す指標。高いほど資金効率が良く、低いほど在庫が滞留しています。在庫回転日数は「在庫が売り切れるまでの平均日数」で、365÷回転率で求まります。
計算式
平均在庫 = (期首在庫 + 期末在庫) ÷ 2
在庫回転率(年換算)= 年間売上原価 ÷ 平均在庫
在庫回転日数 = 365 ÷ 在庫回転率
在庫回転率(年換算)= 年間売上原価 ÷ 平均在庫
在庫回転日数 = 365 ÷ 在庫回転率
月次データを入れた場合は「月次原価×12」で年換算しています。四半期なら×4、半期なら×2。
業種別の目安(回転数/年)
- コンビニ:40〜60回(生鮮・数日で入替)
- 食品スーパー:25〜40回
- ファッション小売:4〜8回(季節性強い)
- 家電・家具:3〜6回(単価高い)
- EC全般:6〜12回
- 卸売業:6〜12回
- 製造業:5〜10回(原材料・仕掛品含む)
- 飲食業:40〜80回(生鮮メイン)
実務での注意点
回転率が低い場合の対処
- 死蔵在庫の識別:長期滞留品(90日以上動かない)を洗い出す
- セール・値下げ:粗利を犠牲にしても現金化
- 仕入見直し:ロット・頻度・SKU数を減らす
- 需要予測精度改善:POSデータ活用・季節係数の反映
回転率が高すぎる場合
一見良い状態ですが、機会損失(欠品)のリスクが増えます。「売り切れで買えなかった」顧客の LTV 低下や、機会損失売上を試算しましょう。理想は業種ベンチマーク±20%以内。
季節性が強い商品の扱い
アパレル・季節家電などは年間で見ると平均在庫が実態と乖離します。「シーズン開始月〜終了月」で区切って計算する方が実態に近くなります。
棚卸で仕分ける在庫の階層
- 売れ筋(Aランク・売上の80%):欠品防止優先
- 標準(Bランク):適正在庫維持
- 低回転(Cランク):削減・廃番検討
SKU単位で回転率を見ると、平均値では見えない改善余地が見えます。
※ご注意:本ツールは概算です。在庫評価は税務・会計処理(先入先出法・移動平均法・最終仕入原価法)により金額が変わります。決算書類への使用前には税理士確認をお願いします。
よくある質問
在庫金額は売価?原価?
原価ベースで計算します。売上原価と単位を揃える必要があるため。売価ベースで計算する「商品回転率」もありますが、標準的な財務分析では原価基準が主流です。
平均在庫は月次データがあればより正確?
はい。理想は月末在庫を12ヶ月分平均する「移動平均法」。ただ実務では期首・期末2点平均で十分な精度が得られます。急変動があった月は個別調整してください。
在庫回転率と ROA(総資産利益率)の関係は?
在庫回転率が改善すると、同じ売上に必要な運転資本が減少→総資産が減少→ROA上昇の連鎖が起きます。特に卸売・小売では ROA改善のドライバーです。
増加した在庫の資金負担は?
「在庫増加」は現金流出と同義です。増加額分の資金が拘束されるため、キャッシュフロー予測で影響を可視化してください。急激な在庫増は運転資金の逼迫要因になります。
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